仕事をバックレるとどうなる?退職代行とのリスク比較

バックレる前に。後悔しない辞め方 | やめどき研究所

「もう、明日から行きたくない」。

朝、布団から出られない。会社のことを考えると涙が出る。いっそ、このまま消えてしまいたい。もしあなたが今、そんな気持ちで「バックレ」という言葉を検索しているなら、まずはこの記事を読んでみてください。

最初に正直に書いておきます。私自身は、バックレた経験はありません。7回会社を辞めてきましたが、その全部で、何とか自分の意思は伝えてきました。

でも、「もう会社に行きたくない」という気持ちなら、痛いほど分かります。私は過去に適応障害と診断されたことがあり、その頃は、朝になると体が動かない、会社に向かう足が止まる、という状態を経験しました。だから、追い詰められて「飛んでしまいたい」と思うあなたの気持ちを、軽く見るつもりはまったくありません。

その上で、この記事では「バックレると実際どうなるのか」を、事実に基づいて正直にお伝えします。そして、バックレ以外に「もう行きたくない」を叶える、もっと安全な方法もご紹介します。

急かしません。まずは、落ち着いて読んでください。


目次

バックレ(無断退職)に潜むリスク

「バックレ」とは、退職の手続きをせず、無断で会社を欠勤し続け、そのまま連絡を絶つことを指します。

気持ちとしては「もう関わりたくない、消えたい」だと思います。でも、黙って飛ぶことには、後からあなた自身に返ってくるリスクがいくつかあります。脅すためではなく、知っておいてほしいので、淡々と書きます。

給料は「もらえる」が、受け取りにくくなることも

まず安心してほしいのは、働いた分の給料は、法律上はちゃんともらえるということです。労働基準法で、すでに働いた分の賃金は支払われると定められています。バックレたからといって、それまでの給料が没収されるわけではありません。

ただし、会社と音信不通のままだと、最終給与の振込手続きが進まなかったり、受け取りに手間がかかったりすることがあります。「もらう権利はあるのに、もらいにくい」状態になりがちです。

離職票が届かず、失業手当が遅れる

これは見落としがちですが、地味に痛いリスクです。

会社を辞めた後、失業手当(失業保険)をもらうには「離職票」という書類が必要です。でも、会社と連絡が取れない状態だと、この離職票の発行が大幅に遅れることがあります。

その結果、失業手当の受給開始が遅れる。次の転職先で離職票の提出を求められて困る。辞めた後の生活を支えるお金に、直接響いてきます。

懲戒解雇になる可能性がある

正当な理由なく2週間以上の無断欠勤を続けると、多くの会社では就業規則に基づいて「懲戒解雇」という処分になる可能性があります。

懲戒解雇は、最も重い解雇処分です。退職金がある会社の場合、支給されなかったり大幅に減らされたりすることがほとんどです。さらに、この処分は雇用保険や離職票などの書類に履歴として残るため、次の転職活動で不利になることがあります。

損害賠償は「リスクはあるが、実際は低い」

「バックレたら損害賠償を請求されるのでは」と不安になる人が多いですが、ここは正確にお伝えします。

無断欠勤は契約違反にあたるため、損害賠償を請求される「リスク自体」はあります。ただし、実際に請求されるケースは、かなり低いとされています。理由は、「あなたがバックレたことで、会社にいくらの損害が出たか」という因果関係を証明するのが難しいからです。

つまり、損害賠償に怯えすぎる必要はありませんが、ゼロではない、という温度感です。

家族や緊急連絡先に連絡がいくことがある

無断欠勤をすると、会社はまず「事故や病気では」と心配して、あなたに連絡を取ろうとします。それでもつながらないと、応募時に登録した緊急連絡先、つまり、ご家族や実家に連絡がいくことがあります。

「会社には関わりたくなかっただけなのに、家族を巻き込んでしまった」という事態になりかねません。


でも、これだけは言わせてください

ここまでリスクを並べましたが、誤解しないでほしいことがあります。

「リスクがあるから、ツラくても我慢して会社に行け」と言いたいわけではありません。

退職を伝えても受け入れてもらえない、有給も拒否される、辞めさせてくれない。そんなブラックな環境なら、無理に出社を続ける必要はありません。あなたの心と体を守ることが、何より優先です。

私が伝えたいのは、「バックレなくても、もっと安全に『もう行かない』を実現する方法がある」ということです。次に、それをお話しします。


バックレ vs 退職代行 = 何が違うか

「もう会社に行きたくない」を実現する方法として、バックレと退職代行を比べてみます。同じ「会社と直接やり取りしない」でも、結果が大きく違います。

退職方法比較バックレ(無断退職)退職代行
会社との直接連絡不要不要
即日行かなくて済むか可能サービスにより可能
退職の手続きされない(宙ぶらりん)代行業者が進めてくれる
給料の受け取りもらいにくくなることも通常通り受け取りやすい
離職票発行が大幅に遅れがち申請を進めてもらえる
懲戒解雇のリスクありなし(正式な退職扱い)
損害賠償リスク低いが、ゼロではない回避しやすい
家族への連絡いく可能性がある基本的にない
費用0円2〜5万円程度

見てのとおり、退職代行は費用こそかかりますが、バックレで生じる「宙ぶらりんのリスク」をほとんど消せます。

退職代行を使うと、業者があなたの代わりに「退職します」という意思を会社に伝えてくれます。これによって、無断欠勤ではなく「退職の意思表示をした正式な退職」になります。だから懲戒解雇にもならず、離職票などの手続きも進みます。

「会社の人と一言も話したくない」「もう二度と顔を合わせたくない」という願いは、バックレでなくても、退職代行で叶えられるんです。


「もう行きたくない」を、安全に実現する方法

では、具体的にどうすればいいか。会社に行かずに辞める、安全な方法は主に2つあります。

方法1:退職届を内容証明郵便で送る

自分で「辞める」と意思表示はできるけれど、顔を合わせて言うのが無理、という場合。退職届を内容証明郵便で会社に送る方法があります。

これだけでも、法的には退職の意思表示として有効とされています。出社せず、上司と話さずに、退職の手続きを始められます。

方法2:退職代行を使う

自分で退職届を送ることすら気力が出ない、会社からの連絡に一切対応したくない、という場合。退職代行が現実的な選択肢になります。

特に「もう明日から行きたくない」という切実なケースでは、即日対応してくれる退職代行なら、連絡したその日から会社に行かなくて済むこともあります。

ただし退職代行は、運営元によって安全性が大きく変わります。選ぶなら「弁護士運営」か「労働組合運営」のサービスを。この2つは、退職日や有給消化の交渉まで法的に行えます。料金の安さだけで選ぶと、後でトラブルになることもあるので注意してください。

退職代行の選び方は、別の記事で詳しくまとめています。

関連記事(順次公開予定):「退職代行の評判・口コミ|失敗しない選び方」


でも、その前に。心が限界なら、まず休んでください

ここまで「辞める方法」の話をしてきました。でも、本当に大事なことを、最後に伝えさせてください。

もしあなたが今、「消えてしまいたい」と思うほど追い詰められているなら、辞める手続きより先に、まず休んでください。

私が伝えたいのは、これだけです。辛いまま続けても、状況が自然に良くなることは、ほとんどありません。勇気を出して、一度立ち止まって休むこと。それは逃げではなく、自分を守るために必要なことです。

私自身、適応障害になるまで「自分が弱いだけだ」と我慢を続けて、限界を超えてしまいました。あのとき、もっと早く休んでいれば、と今でも思います。だから、同じ場所にいるかもしれないあなたには、こう言いたいんです。我慢を続ける前に、休んでいい。逃げていい、と。

ひとりで抱え込まず、相談できる場所があります。

  • こころの耳(厚生労働省):働く人のメンタルヘルス情報・相談窓口の総合サイト
  • まもろうよ こころ(厚生労働省):電話・SNSなど、いろいろな相談方法から選べます
  • 心療内科・精神科の受診:「おかしいな」と感じた時点で、受診していいんです

会社を辞めるかどうかは、少し休んで、心と体が回復してからでも、ちゃんと決められます。順番を、間違えないでください。


まとめ:飛ぶ前に、もっと安全な道がある

最後に、要点を整理します。

バックレ(無断退職)は、給料の受け取りにくさ、離職票の遅れ、懲戒解雇、家族への連絡など、後からあなた自身に返ってくるリスクがあります。損害賠償の可能性は低いものの、ゼロではありません。

でも、「もう会社に行きたくない」という願いは、バックレなくても叶えられます。退職届を内容証明で送る、退職代行を使う。この2つなら、宙ぶらりんのリスクを抱えずに、会社と直接やり取りせず辞められます。

そして何より、心が限界なら、辞める前にまず休んでください。辛いまま続けても、状況は良くなりません。立ち止まる勇気を持つことが、回復への第一歩です。

あなたの最初の一歩を、この研究所はいつでも応援しています。


この記事は、運営者ポン太の実体験をもとに書いています。法律や制度に関する内容は執筆時点の情報であり、個別のケースについては弁護士や公的な労働相談窓口にご確認ください。また、当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

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この記事を書いた人

やめどき研究所 運営者。HSP・内向型の40代。不動産営業・運送・自動車工場など7回の転職を経験。3年前に適応障害の診断を受け、無理して合わせない働き方を模索中。「辞めたいのに辞められない人」の最初の一歩を応援します。

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